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徹底比較!最新のテレビ事情

55C645 55インチはライバル機種に勝てるのか?徹底比較してみた

目次

比較概要

55C645 55インチは、2022年10月に発売されたAndroid TV搭載の4K液晶テレビです。価格は約10万円と、同じサイズのテレビとしてはお手頃な価格帯になっています。しかし、この価格で本当に満足できるテレビなのでしょうか?

そこで、今回は55C645 55インチを、同じくらいの価格帯で人気のある機種と比較してみました。比較機種は、2021年11月に発売されたSonyのX80J 55インチと、2021年9月に発売されたToshibaREGZA Z730X 55インチです。これらの機種は、55C645 55インチと同じくAndroid TVを搭載しており、価格も約10万円前後とほぼ同じです。

比較するポイントは、画質、音質、操作性、機能性、デザインの5つです。それぞれのポイントでどの機種が優れているのか、詳しく見ていきましょう。

比較表

機種 55C645 55インチ X80J 55インチ REGZA Z730X 55インチ
価格 (税込) \99,800 \99,800 \99,800
素数 3840x2160 3840x2160 3840x2160
HDR方式 HDR10/HLG/Dolby Vision HDR10/HLG/Dolby Vision HDR10/HLG/Dolby Vision
映像処理エンジン AlgoエンジンII X1 4K HDRプロセッサー REGZAエンジンNEO plus 2021
バックライトタイプ 直下型 エッジ型 直下型
VODサービス *1 YouTube/Amazonプライム・ビデオ/Netflix/Disney+/DAZN/FOD/dTV/Hulu/U-NEXT/Paravi/Rakuten TV/TELASAなど *2 YouTube/Amazonプライム・ビデオ/Netflix/Disney+/DAZN/FOD/dTV/Hulu/U-NEXT/Paravi/Rakuten TV/TELASAなど *3 TOSHIBA TV Portal *4
音声検索 *5 - ○ (リモコン) -
スマートスピーカー連携 *6 - Google アシスタント/Amazon Alexa *7 -
Dolby Atmos対応 *8 - ○ (eARC) -
HDMI端子数 *9 3 (ARC対応) 4 (eARC対応) 4 (ARC対応)
HDMI2.1規格対応機能 *10 - eARC対応 *11 -
Bluetoothオーディオ機器対応 *12 - A2DP/AVRCP/HID/HOGP/SPP対応 *13 A2DP対応 *14
消費電力 (待機時) *15 157 W (0.5 W) 207 W (0.5 W) 145 W (0.5 W)
*1 VODとは、インターネットを利用して視聴者が見たいときに、映像コンテンツを視聴できるサービスです(一部有料)。 ソフトウェアアップデートにより、対応サービスが変更になる場合がありますので、メーカーサイトで最新の情報をご確認ください。
*2 55C645のVODサービスは、TCLチャンネルというアプリで提供されています。詳しくはこちら をご覧ください。
*3 X80JのVODサービスは、Google TVという機能で提供されています。詳しくはこちら をご覧ください。
*4 REGZA Z730XのVODサービスは、TOSHIBA TV Portalというアプリで提供されています。詳しくはこちら をご覧ください。
*5 音声検索とは、リモコンやテレビ本体に話しかけることで、コンテンツの検索やテレビの操作ができる機能です。インターネット環境とGoogleアカウントでのログインが必要です。
*6 スマートスピーカー連携とは、Google アシスタントやAmazon Alexaなどの音声アシスタント搭載のスマートスピーカーとテレビを連携させることで、音声でテレビの操作ができる機能です。インターネット環境と各アカウントでのログインが必要です。
*7 X80JはGoogle アシスタントbuilt-in対応ですが、ハンズフリー音声検索には対応していません。リモコンに話しかける必要があります。
*8 Dolby Atmosとは、映画館や家庭用オーディオシステムで使われるサラウンドサウンド技術の一種です。立体的な音場を再現することで、臨場感や没入感を高めることができます。Dolby Atmos対応のオーディオシステムやヘッドホンが必要です。
*9 HDMI端子とは、高画質・高音質なデジタル信号を伝送するための端子です。HDMIケーブルを使って、ブルーレイプレーヤーやゲーム機などの外部機器と接続します。
*10 HDMI2.1規格対応機能とは、HDMI2.1規格に定められた高度な機能のことです。例えば、4K/120pや8K/60pなどの高解像度・高フレームレートの映像信号や、eARCなどの高音質オーディオ信号を伝送することができます。HDMI2.1規格対応の外部機器やケーブルが必要です。
*11 eARCとは、Enhanced Audio Return Channelの略で、HDMI端子を通じて高音質オーディオ信号を伝送するための規格です。Dolby AtmosやDTS:Xなどのサラウンドサウンドフォーマットに対応しています。eARC対応のオーディオシステムやケーブルが必要です。

比較詳細

ここでは、比較表に掲載した3つのテレビの特徴や違いを詳しく解説していきます。それぞれのテレビのメリットやデメリットを知ることで、あなたにとって最適なテレビを見つける手助けになれば幸いです。

TCL 55C645 55インチ

TCL 55C645 55インチは、中国の大手テレビメーカーであるTCLが2023年に発売した4K液晶テレビです。TCLは日本ではまだあまり知られていませんが、世界ではサムスンやLGに次ぐシェアを持つ人気ブランドです。TCLのテレビの特徴は、高性能ながらも低価格で提供されているという点です。55C645 55インチもその例に漏れず、約10万円という驚きの価格で販売されています。

55C645 55インチの画質面では、量子ドット技術「QLED」を採用しています。QLEDとは、液晶パネルのバックライトに青色LEDと赤色・緑色の量子ドットフィルムを組み合わせることで、従来の液晶よりも鮮やかで広い色域を実現する技術です。QLEDはサムスンが開発したもので、TCLはサムスンからライセンスを受けて使用しています。QLEDは有機ELに匹敵する高画質を実現しながら、寿命や焼き付きの問題が少ないというメリットがあります。

また、55C645 55インチは、映像処理エンジンとしてTCLの最高画質処理エンジン「Algo Engine II」を搭載しています。このエンジンは、細かい映像の精細感や色彩の調整など多角的に高画質化をアプローチしています。HDR方式もHDR10/HLG/Dolby Visionに対応しており、高コントラストな映像を楽しむことができます。

サウンド面では、合計出力30Wのスピーカーが搭載されています。テレビ番組を視聴するレベルであれば、まったく問題ないレベルのスピーカーです。ただし、低音は少し足りないかもしれません。さらに良音質で番組や映画を楽しみたい方は、別途外付けサウンドバーやシアターシステムの購入をお勧めします。

録画・チューナー関連では、4K BS/CSチューナー2系統、地デジチューナー2系統、BS/CSチューナー2系統が搭載されています。外付けHDDを接続することで番組を録画することができます。4Kの場合は裏録画、通常の地デジ・BS/CSであれば、裏で2番組同時録画が可能です。録画用のHDDは内蔵されていませんので、別途市販の外付けHDDを購入する必要があります。

デザイン面では、4辺ベゼルレスデザインが採用されており、他メーカーと比べてもトップクラスでベゼルが狭いデザインとなっています。壁掛けにすることで浮いているような印象も与えてくれます。スタンドはセパレートタイプで、スタイリッシュなものが採用されています。

その他の機能では、VODサービスについては、TCLチャンネルというアプリで提供されています。YouTube/Amazonプライム・ビデオ/Netflix/Disney+/DAZN/FOD/dTV/Hulu/U-NEXT/Paravi/Rakuten TV/TELASAなどに対応していますが、paraviTVerなどの民放系サービスには非対応となっています。ゲーミング機能については、ALLMやVRRにも対応していますが、倍速駆動パネルではないので、動きの速いゲームなどは向いていないかもしれません。

SONY BRAVIA KJ-55X80J 55インチは、ソニーが2023年に発売した4K液晶テレビです。ソニーのテレビの特徴は、高画質な液晶パネルと映像処理エンジン、そして豊富な機能を備えているという点です。KJ-55X80J 55インチもその例に漏れず、約11万円という価格で高性能なテレビを提供しています。

KJ-55X80J 55インチの画質面では、4K解像度のIPS液晶パネルを採用しています。IPS液晶パネルとは、視野角が広く色再現性が高い液晶パネルの一種です。どの角度から見ても色あせやコントラストの低下が少ないため、家族や友人と一緒にテレビを見る際にも便利です。また、HDR方式もHDR10/HLG/Dolby Visionに対応しており、明暗の差がはっきりとした映像を楽しむことができます。

また、KJ-55X80J 55インチは、映像処理エンジンとしてソニーの最新技術「XR」を搭載しています。XRとは、人間の視覚や聴覚を分析し、最適な映像や音声を生成する技術です。XRにより、画面全体の明るさや色彩、精細感や動きの滑らかさなどが向上し、リアルで没入感のある映像を実現しています。特に、「XR 4Kアップスケーリング」により、フルHD以下の低解像度の映像も4K相当に高精細化されます。

サウンド面では、合計出力20Wのスピーカーが搭載されています。スピーカーは「X-Balanced Speaker」という独自の形状を採用しており、音量や音圧を高めながらも歪みを抑えることができます。また、「ドルビーアトモス」に対応しており、上下左右に広がる立体音響を再現できます。さらに、「XRサラウンド」により、2chステレオや5.1chサラウンドなどの音声も3Dサラウンドに変換されます。

録画・チューナー関連では、4K BS/CSチューナー3系統、地デジチューナー3系統が搭載されています。外付けHDDを接続することで番組を録画することができます。4K BS/CSの場合は裏録画2番組まで可能であり、地デジ・BS/CSであれば裏録画2番組まで可能です。録画用のHDDは内蔵されていませんので、別途市販の外付けHDDを購入する必要があります。

デザイン面では、4辺ベゼルレスデザインが採用されており、画面に集中できるシンプルでスタイリッシュなデザインとなっています。スタンドはセパレートタイプで、テレビの下にサウンドバーなどを置くことができます。また、背面にはケーブルを隠すことができるカバーが付いており、配線の見た目もすっきりします。

その他の機能では、VODサービスについては、「Google TV」というプラットフォームで提供されています。「Google TV」とは、Googleが開発したテレビ向けのOSであり、YouTube/Amazonプライム・ビデオ/Netflix/Disney+/DAZN/FOD/dTV/Hulu/U-NEXT/Paravi/Rakuten TV/TELASAなどに対応しています。また、「Google アシスタント」を使えば、音声でコンテンツの検索やテレビの操作もできます。ゲーミング機能については、HDMI 2.1に対応しており、4K/120HzやALLMやVRRなどの機能を利用できます。

メリットとデメリット

ここでは、比較表に掲載した3つのテレビのメリットとデメリットをまとめてみました。それぞれのテレビの強みや弱みを知ることで、あなたにとって最適なテレビを見つける手助けになれば幸いです。

TCL 55C645 55インチ

メリット

  • QLED技術により、鮮やかで広い色域を実現する高画質な液晶パネルを搭載している。
  • Algo Engine IIという高性能な映像処理エンジンを搭載しており、細かい映像の精細感や色彩の調整など多角的に高画質化をアプローチしている。
  • 4K BS/CSチューナー2系統、地デジチューナー2系統、BS/CSチューナー2系統が搭載されており、裏録画や同時録画が可能である。
  • 4辺ベゼルレスデザインが採用されており、他メーカーと比べてもトップクラスでベゼルが狭いデザインとなっている。
  • 約10万円という驚きの価格で販売されており、コストパフォーマンスが高い。

デメリット

  • スピーカーの出力が30Wとやや低めであり、低音が少し足りないかもしれない。
  • VODサービスについては、TCLチャンネルというアプリで提供されており、paraviTVerなどの民放系サービスには非対応となっている。
  • ゲーミング機能については、ALLMやVRRにも対応しているが、倍速駆動パネルではないので、動きの速いゲームなどは向いていないかもしれない。

SONY BRAVIA KJ-55X80J 55インチ

メリット

  • IPS液晶パネルを採用しており、視野角が広く色再現性が高い液晶パネルを搭載している。
  • XRという人間の視覚や聴覚を分析し、最適な映像や音声を生成する技術を搭載しており、リアルで没入感のある映像を実現している。
  • X-Balanced Speakerという独自の形状のスピーカーを搭載しており、音量や音圧を高めながらも歪みを抑えることができる。
  • 4K BS/CSチューナー3系統、地デジチューナー3系統が搭載されており、裏録画2番組まで可能であり、BS4K裏録同時2番組はソニーだけの優れた機能である。
  • Google TVというプラットフォームで提供されており、YouTube/Amazonプライム・ビデオ/Netflix/Disney+/DAZN/FOD/dTV/Hulu/U-NEXT/Paravi/Rakuten TV/TELASAなどに対応している。

デメリット

  • スピーカーの出力が20Wとやや低めであり、重低音が少し足りないかもしれない。
  • 約11万円という価格で販売されており、同クラスの他メーカーのテレビに比べてやや高めである。

AQUOS 4T-C55BL1 55インチ

メリット

  • 倍速駆動パネルを採用しており、動きの速い映像も滑らかに表示できる液晶パネルを搭載している。
  • AQUOSエンジン4Kという高性能な映像処理エンジンを搭載しており、高コントラストや高精細、高色彩などの高画質化を行っている。
  • 合計出力40Wのスピーカーが搭載されており、迫力のある重低音を実現している。
  • 4K BS/CSチューナー2系統、地デジチューナー2系統が搭載されており、裏録画や同時録画が可能である。
  • VODサービスについては、YouTube/Amazonプライム・ビデオ/Netflix/Disney+/DAZN/FOD/dTV/Hulu/U-NEXT/Paravi/Rakuten TV/TELASA/TVerなどに対応している。

デメリット

  • HDR方式については、HDR10/HLGに対応しているが、Dolby Visionには非対応となっている。
  • ゲーミング機能については、HDMI 2.1に非対応であり、4K/120HzやALLMやVRRなどの機能を利用できない。
  • 約12万円という価格で販売されており、同クラスの他メーカーのテレビに比べてやや高めである。

まとめ

今回は、TCL 55C645 55インチ、SONY BRAVIA KJ-55X80J 55インチ、AQUOS 4T-C55BL1 55インチの3つのテレビを比較しました。それぞれのテレビには、メリットとデメリットがあります。あなたがテレビを選ぶ際には、どのような点を重視するかによっておすすめのテレビが変わってきます。

TCL 55C645 55インチは、QLED技術による高画質な液晶パネルと高性能な映像処理エンジンを搭載しており、鮮やかで広い色域を実現しています。また、4辺ベゼルレスデザインが採用されており、画面に集中できるシンプルでスタイリッシュなデザインとなっています。さらに、約10万円という驚きの価格で販売されており、コストパフォーマンスが高いです。TCL 55C645 55インチは、高画質でおしゃれなテレビをお得に手に入れたい方におすすめです。

SONY BRAVIA KJ-55X80J 55インチは、IPS液晶パネルを採用しており、視野角が広く色再現性が高い液晶パネルを搭載しています。また、XRという人間の視覚や聴覚を分析し、最適な映像や音声を生成する技術を搭載しており、リアルで没入感のある映像を実現しています。さらに、4K BS/CSチューナー3系統、地デジチューナー3系統が搭載されており、裏録画2番組まで可能であり、BS4K裏録同時2番組はソニーだけの優れた機能です。SONY BRAVIA KJ-55X80J 55インチは、高画質で多彩な機能を備えたテレビを求める方におすすめです。

AQUOS 4T-C55BL1 55インチは、倍速駆動パネルを採用しており、動きの速い映像も滑らかに表示できる液晶パネルを搭載しています。また、AQUOSエンジン4Kという高性能な映像処理エンジンを搭載しており、高コントラストや高精細、高色彩などの高画質化を行っています。さらに、合計出力40Wのスピーカーが搭載されており、迫力のある重低音を実現しています。AQUOS 4T-C55BL1 55インチは、動きの速い映像や重低音を楽しみたい方におすすめです。

以上のことから、私がベストチョイスとしてお勧めするテレビはSONY BRAVIA KJ-55X80J 55インチです。理由は以下の通りです。

  • IPS液晶パネルとXR技術により、高画質でリアルな映像を楽しめる。
  • 4K BS/CSチューナー3系統、地デジチューナー3系統が搭載されており、裏録画や同時録画が可能である。
  • Google TVというプラットフォームで提供されており、多彩なVODサービスに対応している。
  • HDMI 2.1に対応しており、ゲーミング機能も充実している。

SONY BRAVIA KJ-55X80J 55インチは、高画質で多機能なテレビを求める方に最適なテレビです。ソニーのテレビの特徴である高画質な液晶パネルと映像処理エンジンはもちろん、録画・チューナー関連やVODサービス、ゲーミング機能なども優れています。約11万円という価格はやや高めですが、その分の価値は十分にあります。SONY BRAVIA KJ-55X80J 55インチは、テレビの性能を追求したい方にぜひおすすめしたいテレビです。