BRAVIA XRJ-65A80L 65インチは他の4Kテレビとどう違う？比較レビュー
目次
比較概要
4Kテレビといえば、高画質で臨場感のある映像を楽しめるというイメージがありますが、実はそれだけではありません。4Kテレビには、画質だけでなく、音質や操作性、機能性など、さまざまな要素があります。そして、それらの要素は、メーカーやモデルによって大きく異なります。
今回は、2022年10月に発売されたソニーの最新4Kテレビ「BRAVIA XRJ-65A80L 65インチ」と、同じような価格帯で人気のある他社の4Kテレビ「LG OLED65C1PJA 65インチ」と「東芝 REGZA 65Z730X 65インチ」を比較してみました。
この3機種はどう違うのでしょうか？どれが一番おすすめなのでしょうか？それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。この記事を読めば、あなたにぴったりの4Kテレビが見つかるはずです。
比較表
| 項目 | BRAVIA XRJ-65A80L 65インチ | LG OLED65C1PJA 65インチ | 東芝 REGZA 65Z730X 65インチ |
|---|---|---|---|
| 画面サイズ | 65インチ | 65インチ | 65インチ |
| 画面解像度 | 3840×2160（4K） | 3840×2160（4K） | 3840×2160（4K） |
| 画面タイプ | OLED | OLED | 液晶（LEDバックライト） |
| 画質エンジン | Cognitive Processor XR（認知プロセッサーXR） | a9 Gen4 AI Processor 4K（a9第4世代AIプロセッサー4K） | REGZAエンジンX Pro（レグザエンジンXプロ） |
| 音質エンジン | Cognitive Processor XR（認知プロセッサーXR） | Dolby Atmos（ドルビーアトモス） | REGZAサウンドエンジンX Pro（レグザサウンドエンジンXプロ） |
| スピーカー出力 | 30W（10W×2＋5W×2） | 40W（10W×4） | 20W（10W×2） |
| OS | Android TV（アンドロイドTV） | webOS（ウェブOS） | Android TV（アンドロイドTV） |
| リモコンタイプ | 音声認識リモコン（バックライト付き） | Magic Remote（マジックリモコン） | 音声認識リモコン（バックライト付き） |
| 価格（税込み） | 398,000円 | 398,000円 | 248,000円 |
比較詳細
比較表では、3機種のスペックや機能を簡単に見ましたが、ここではもう少し詳しく比較してみましょう。それぞれの4Kテレビの特徴や魅力を、画質、音質、操作性、機能性の4つの観点から解説します。
まずは画質についてです。画質は4Kテレビの最も重要なポイントです。高画質で美しい映像を楽しむためには、画面タイプや画質エンジンが大きく影響します。
BRAVIA XRJ-65A80L 65インチは、OLEDという画面タイプを採用しています。OLEDは、自発光する有機物質でできた画素が一つひとつ光る仕組みで、液晶に比べて高コントラストや高色彩度を実現できます。また、バックライトが不要なため、薄くて軽いデザインになっています。
さらに、BRAVIA XRJ-65A80L 65インチは、ソニー独自の画質エンジン「Cognitive Processor XR（認知プロセッサーXR）」を搭載しています。このエンジンは、人間の視覚や聴覚の仕組みを模倣し、映像や音声を最適化する技術です。人間が注目するポイントや感情を分析し、色や明るさや音量などを調整します。これにより、自然でリアルな映像を楽しむことができます。
LG OLED65C1PJA 65インチも、OLEDという画面タイプを採用しています。OLEDの特徴は、BRAVIA XRJ-65A80L 65インチと同じですが、LGはOLEDのパネルを自社で製造しており、高品質な画面を提供しています。また、LGはOLEDの技術を長年にわたって研究・開発してきたメーカーであり、OLEDのパイオニアとも言えます。
LG OLED65C1PJA 65インチは、LG独自の画質エンジン「a9 Gen4 AI Processor 4K（a9第4世代AIプロセッサー4K）」を搭載しています。このエンジンは、AI（人工知能）を用いて映像を分析し、最適な画質に調整する技術です。例えば、画面に映る人物や風景や動物などの種類を判別し、色やコントラストや明るさなどを自動で変化させます。また、低解像度の映像も高解像度にアップスケーリングする機能もあります。
東芝 REGZA 65Z730X 65インチは、液晶という画面タイプを採用しています。液晶は、バックライトという光源に液晶パネルというフィルターを重ねて映像を表示する仕組みで、OLEDに比べて安価で省エネなメリットがあります。しかし、液晶はバックライトの光が漏れることで黒が灰色になったり、視野角が狭くなったりするデメリットもあります。
東芝 REGZA 65Z730X 65インチは、東芝独自の画質エンジン「REGZAエンジンX Pro（レグザエンジンXプロ）」を搭載しています。このエンジンは、東芝の高画質技術「HDRリマスター」や「ダイナミックレンジリマスター」などを組み合わせて映像を最適化する技術です。「HDRリマスター」は、非HDR映像をHDR映像に変換する機能で、「ダイナミックレンジリマスター」は、暗い部分や明るい部分の階調を細かく調整する機能です。これらの機能により、液晶のデメリットを補っています。
メリットとデメリット
ここまで、3機種の4Kテレビの画質や音質や操作性や機能性を比較してきましたが、それぞれにメリットとデメリットがあります。ここでは、それらをまとめてみましょう。
BRAVIA XRJ-65A80L 65インチのメリットは、OLEDの高コントラストや高色彩度に加えて、認知プロセッサーXRによる自然でリアルな映像です。人間の視覚や聴覚に近い感覚で映像を最適化する技術は、他の4Kテレビにはない独自の魅力です。また、音質も認知プロセッサーXRによって高品質になっています。
BRAVIA XRJ-65A80L 65インチのデメリットは、価格が高いことです。同じ画面サイズで他社の4Kテレビと比べても、約15万円ほど高いです。また、OLEDは画面焼き付きや寿命の問題があります。画面焼き付きとは、長時間同じ画像を表示することで画面に残ってしまう現象です。寿命とは、OLEDの有機物質が劣化することで画面が暗くなる現象です。
LG OLED65C1PJA 65インチのメリットは、OLEDの高コントラストや高色彩度に加えて、a9第4世代AIプロセッサー4KによるAI画質です。AIが映像を分析し、最適な画質に調整する技術は、さまざまなシーンに対応できる魅力です。また、音質もドルビーアトモスによって迫力あるサウンドになっています。
LG OLED65C1PJA 65インチのデメリットは、価格が高いことです。BRAVIA XRJ-65A80L 65インチと同じくらいの価格であり、他社の4Kテレビと比べても約15万円ほど高いです。また、OLEDはBRAVIA XRJ-65A80L 65インチと同じく、画面焼き付きや寿命の問題があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか？今回は、ソニーのBRAVIA XRJ-65A80L 65インチと、LGのOLED65C1PJA 65インチと、東芝のREGZA 65Z730X 65インチという3機種の4Kテレビを比較してみました。それぞれにメリットとデメリットがありましたが、どれも高画質で高機能な4Kテレビです。
では、どれが一番おすすめなのでしょうか？私のベストチョイスは、BRAVIA XRJ-65A80L 65インチです。理由は、認知プロセッサーXRによる自然でリアルな映像と音声です。この技術は、他の4Kテレビにはない独自の魅力であり、人間の感覚に近い映像体験を提供してくれます。価格は高いですが、それだけの価値があると思います。
BRAVIA XRJ-65A80L 65インチは、映像や音声にこだわりたい人や、最新の技術を楽しみたい人におすすめです。OLEDの高コントラストや高色彩度も魅力的です。画面焼き付きや寿命の問題はありますが、適切な設定や使用方法で防ぐことができます。
もちろん、他の2機種も悪くありません。LG OLED65C1PJA 65インチは、AI画質やドルビーアトモスによる迫力ある映像と音声が魅力的です。東芝 REGZA 65Z730X 65インチは、液晶ながらも高画質エンジンによって美しい映像を実現しています。価格も安くてお得です。
しかし、私はやはりBRAVIA XRJ-65A80L 65インチが一番好きです。認知プロセッサーXRによる自然でリアルな映像と音声は、他の4Kテレビでは味わえない感動を与えてくれます。あなたもぜひBRAVIA XRJ-65A80L 65インチを試してみてください。
