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65C845 65インチはライバル機種に勝てるのか?徹底比較レビュー

目次

比較概要

65C845 65インチは、2022年10月に発売されたAndroid TV搭載の4K液晶テレビです。高画質、高音質、高機能を謳う本機種は、同じような価格帯で人気のあるライバル機種と比べてどうなのでしょうか?

今回は、本機種と発売日から1年前までの間に発売された2つのライバル機種との比較を行います。それぞれの機種の特徴や性能、メリットとデメリットを詳しく解説します。比較機種は以下の通りです。

これらの機種と65C845 65インチを画質、音質、操作性、機能性、デザイン の5つの観点で比較していきます。どの機種があなたにとって最適なのか、ぜひ参考にしてください。

比較表

製品名 65C845 65インチ LG 65NANO90UNA 65インチ Sony XBR-65X950H 65インチ
発売日 2022年10月 2020年9月 2020年3月
OS Android TV webOS Android TV
素数 3840x2160 (4K) 3840x2160 (4K) 3840x2160 (4K)
HDMI端子数 4 4 4
HDMI 2.1対応機能 eARC、VRR、ALLM、4K/120p eARC、VRR、ALLM、4K/120p eARC、ALLM、4K/120p
パネル種類 IPS 4K IPS 4K VA 4K
バックライト 直下型LEDバックライト エッジ型LEDバックライト 直下型LEDバックライト
映像エンジン α7 Gen3 AI Processor 4K α7 Gen5 AI Processor 4K X1 Ultimate
HDR方式 HDR10 Pro、HLG、Dolby Vision IQR HDR10 Pro、HLG、Dolby Vision IQR HDR10、HLG、Dolby VisionR
音声実用最大出力 (JEITA) 20W 20W 20W + 10W (ウーファー)
サラウンド回路 Dolby Atmos AI Sound Dolby Atmos AI Sound Dolby Atmos Acoustic Multi-Audio? S-Force Front Surround X-Balanced Speaker? Clear Phase ClearAudio+ Voice Zoom DSEE Digital Sound Enhancement Engine? Auto Surround Sound Mode Sound Mode Sync (BluetoothR)

比較詳細

今回は、LGの4K液晶テレビの中でも人気の高い3モデルを比較してみました。それぞれのモデルの特徴やメリット、デメリットを紹介します。

LG 65NANO90JPA 65インチ

このモデルは、LGのナノセルテクノロジーを採用したIPS 4Kパネルを搭載しています。ナノセルテクノロジーとは、パネル表面にナノ粒子をコーティングすることで、色彩の純度を高める技術です。これにより、鮮やかで自然な色再現が可能になります。また、IPSパネルは視野角が広く、どこから見ても明るくくっきりとした映像を楽しめます。

さらに、このモデルは、α7 Gen5 AI Processor 4Kという映像エンジンを搭載しています。このエンジンは、AIが画質や音質を最適化する機能を備えており、どんなコンテンツでも美しく再生できます。例えば、AIピクチャープロという機能では、AIが画像の細部や色彩を分析し、鮮明さやコントラストを向上させます。また、AIサウンドプロという機能では、AIが音声の種類や環境を判断し、音量や音場を調整します。

このモデルは、HDR10 Pro、HLG、Dolby Vision IQという3種類のHDR方式に対応しています。HDRとは、高輝度・広色域・高コントラストの映像を表現する技術です。この中でもDolby Vision IQは、Dolby Visionの画質に加えて、部屋の明るさやコンテンツのジャンルに応じて画質を最適化する機能です。これにより、暗い部屋でも明るい部屋でも臨場感あふれる映像を楽しめます。

このモデルは、Alexa搭載のマジックリモコンが付属しています。Alexaとは、Amazonが提供する音声アシスタントです。マジックリモコンのマイクボタンを押しながら話しかけることで、テレビの操作や音楽再生などができます。また、Alexa搭載のスマートスピーカー(別売)からも音声操作が可能です。

このモデルは、ゲームプレイにも優れています。HDMI2.1規格に対応した端子が2つあり、eARC対応やVRR対応などの機能が利用できます。eARC対応とは、高音質なサウンドバーなどと接続することで迫力あるサウンドを楽しめる機能です。VRR対応とは、ゲーム機器とテレビのリフレッシュレートを同期させることで、滑らかで遅延の少ない映像を楽しめる機能です。また、ALLM対応という機能では、ゲーム機器を接続すると自動的にゲームモードに切り替わります。ゲームモードとは、画質や音質をゲームに最適化するモードです。

SONY BRAVIA XRJ-65X90K 65インチ

このモデルは、SONYの認知特性プロセッサー「XR」を搭載した4K液晶テレビです。「XR」とは、人間の視覚や聴覚の仕組みを模倣することで、映像や音声の質感や空間感を高める技術です。例えば、XRコントラストブースターという機能では、「XR」が画面全体の明るさや色彩を分析し、暗い部分は暗く、明るい部分は明るくすることで、コントラストを向上させます。また、XRサウンドポジショニングという機能では、「XR」が画面上の音源の位置を特定し、スピーカーからその位置に合わせた音声を出力することで、映像と音声の一体感を生み出します。

このモデルは、直下型LED部分駆動というバックライト方式を採用しています。直下型LED部分駆動とは、画面の裏側に多数のLEDを配置し、画面の一部分ごとに明るさを調整することで、黒の深みや白の明るさを表現する方式です。これにより、HDR10 Pro、HLG、Dolby Vision IQという3種類のHDR方式に対応した映像を美しく再現できます。

このモデルは、「Google TV」機能を搭載しています。「Google TV」とは、Googleが提供するスマートテレビプラットフォームです。Googleアカウントにログインすることで、YouTubeNetflixなどの動画配信サービスやGoogle Play Musicなどの音楽配信サービスなどが利用できます。また、Googleアシスタント搭載のマイク付きリモコンが付属しており、リモコンのマイクボタンを押しながら話しかけることで、テレビの操作や検索などができます。さらに、「Google TV」機能は、Chromecast built-inという機能も備えており、スマートフォンタブレットなどからテレビに無線で映像や音声を送信できます。

このモデルは、ゲームプレイにも優れています。HDMI2.1規格に対応した端子が4つあり、eARC対応やVRR対応などの機能が利用できます。eARC対応とは、高音質なサウンドバーなどと接続することで迫力あるサウンドを楽しめる機能です。VRR対応とは、ゲーム機器とテレビのリフレッシュレートを同期させることで、滑らかで遅延の少ない映像を楽しめる機能です。また、「PlayStation 5」との連携機能にも対応しており、「ブラビアカム」という別売りのカメラを接続することで、「PlayStation 5」からビデオチャットジェスチャーコントロールができます。

メリットとデメリット

それぞれのモデルのメリットとデメリットをまとめてみました。

モデル名 メリット デメリット
LG 65NANO90JPA 65インチ
  • ナノセルテクノロジーIPSパネルで鮮やかで自然な色再現と広視野角を実現
  • α7 Gen5 AI Processor 4Kで画質や音質をAIが最適化
  • Dolby Vision IQで部屋の明るさやコンテンツのジャンルに応じて画質を最適化
  • Alexa搭載のマジックリモコンで音声操作が可能
  • HDMI2.1規格に対応し、ゲームプレイにも優れる
  • 直下型LED部分駆動ではなく、エッジ型LED部分駆動なので、コントラストが低い
  • Mini LEDバックライトや量子ドットフィルターなどの最新技術は搭載していない
  • Google TV機能やChromecast built-in機能は搭載していない
  • PlayStation 5」との連携機能は対応していない
SONY BRAVIA XRJ-65X90K 65インチ  
  • Mini LEDバックライトや量子ドットフィルターなどの最新技術は搭載していない
  • Alexa搭載のマイク付きリモコンは付属していない(別売)
  • Dolby Vision IQは対応しているが、Dolby Atmosは対応していない(eARC経由でサウンドバーなどに出力可能)

まとめ

今回は、LGの65NANO90JPAとSONYのXRJ-65X90Kという2つの4K液晶テレビを比較してみました。どちらも高性能な映像エンジンやHDR方式に対応した魅力的なモデルですが、それぞれに特徴や違いがあります。

LGの65NANO90JPAは、ナノセルテクノロジーIPSパネルで鮮やかで自然な色再現と広視野角を実現しています。また、α7 Gen5 AI Processor 4Kで画質や音質をAIが最適化しています。さらに、Dolby Vision IQで部屋の明るさやコンテンツのジャンルに応じて画質を最適化しています。Alexa搭載のマジックリモコンで音声操作が可能で、HDMI2.1規格に対応し、ゲームプレイにも優れています。ただし、直下型LED部分駆動ではなく、エッジ型LED部分駆動なので、コントラストが低いです。また、Mini LEDバックライトや量子ドットフィルターなどの最新技術は搭載していません。Google TV機能やChromecast built-in機能も搭載していません。「PlayStation 5」との連携機能も対応していません。

SONYのXRJ-65X90Kは、認知特性プロセッサー「XR」で映像や音声の質感や空間感を高めています。また、直下型LED部分駆動でHDR方式に対応した美しい映像を再現しています。さらに、Google TV機能やChromecast built-in機能で多彩なアプリに対応しています。HDMI2.1規格に対応し、ゲームプレイにも優れています。「PlayStation 5」との連携機能でビデオチャットジェスチャーコントロールができます。ただし、Mini LEDバックライトや量子ドットフィルターなどの最新技術は搭載していません。Alexa搭載のマイク付きリモコンは付属していません(別売)。Dolby Vision IQは対応していますが、Dolby Atmosは対応していません(eARC経由でサウンドバーなどに出力可能)。

では、どちらがおすすめでしょうか?答えは、色彩や視野角を重視するならLGの65NANO90JPA、コントラストや空間感を重視するならSONYのXRJ-65X90K です。LGの65NANO90JPAは、ナノセルテクノロジーIPSパネルで色彩の純度を高めており、どこから見ても明るくくっきりとした映像を楽しめます。SONYのXRJ-65X90Kは、「XR」が画面全体の明るさや色彩を分析し、暗い部分は暗く、明るい部分は明るくすることで、コントラストを向上させています。また、「XR」が画面上の音源の位置を特定し、スピーカーからその位置に合わせた音声を出力することで、映像と音声の一体感を生み出しています。

もちろん、どちらも高性能なモデルなので、どちらを選んでも満足できると思います。しかし、自分の好みやニーズによって、より魅力的なモデルが変わってくるでしょう。色彩や視野角を重視するならLGの65NANO90JPA、コントラストや空間感を重視するならSONYのXRJ-65X90Kをおすすめします。